宮崎おさかな紀行

おさかな大好き大学院生のブログ

大型冷凍魚の送り方

ょっとした備忘録で書きます。

あくまで個人の体験です。

日本本土間の移動で、夏以外なら通用するものかもしれません。

 

ここ最近いくつかニュースにも取り上げられた、宮崎県で釣れたオオメジロザメ

www3.nhk.or.jp

 

このサメの個体自体は宮崎県にいる後輩たちや釣り人の方の協力があり、何とか大型冷凍庫に入れることまで出来ました。

しかし、宮崎県では処理しきれないということで、いつもお世話になっている神奈川の博物館に冷凍したまま送ることに挑戦しました。

今回はその内容を軽く紹介します。

(といってもこれを書いてる僕は神奈川いるので、宮崎の後輩に指令を出すことしかできませんでしたが...)

 

色々試したり調べたりした結果、丸の状態で送るには相当困難だということが分かりました。

後輩たちが結構頑張ってサメの魚体を曲げて凍らせようとしましたが、種類によるものなのか、かなり頑丈で曲がりづらいサメだったそうです。

そのうえサメだけの重量で約18kgありました。

そのため何度やってもヤマト運輸や佐川急便の冷凍物発送の最大サイズ(前者は3辺合計120cm以内で重量15kg以内、後者は140cm以内で30kg以内)に収まらないという結果になりました。

(頑張ってくれた後輩たち、本当にありがとうございました)

 

何度も博物館の方にも連絡を取り、最悪ぶつ切りにして送ってくれれば良いとのご意見もいただきました。

ただどうしても切るのはもったいないと思ってしまいました。

 

そこでたどり着いた作戦が冷凍したまま常温で送る、というものです。

常温だとヤマト運輸は3辺合計200cm以内で重量30kg以内、佐川急便は3辺合計260cm以内で重量50kg以内と、冷凍よりもはるかに送れる物の幅が広くなります。

ただ、上述のように冷凍物を常温で送るとなると、届いたときに完全に溶け切っていたりすると液漏れや腐敗になってしまうため、あまり冷気や液が漏れない容器に入れて、可能な限り早めに着くように依頼するのが今回の作戦です。

なぜこの作戦に至ったかというと、何とかして送るために発泡スチロールを調べていたら、以下の商品に行きついたからです。

ishiyamapack.co.jp

 

この株式会社石山さんが販売する最大サイズの発泡、なんとヤマト運輸の最大サイズにぎりぎり収まる、外箱の3辺計190cmで、内側の長さも90cmある相当大型商品でした。

これをコメリの通販で買って、後輩がいる宮崎へ届くようにしました。

https://www.komeri.com/shop/g/g456684/

 

あとは後輩たちが何とかサメを斜めにして詰めて、溶けないように隙間にほかの冷凍魚も詰めつつ発送、2日後に博物館着にしてくれました。

結果、2日間常温でもサメ自体が大きく中までしっかり凍っていたためかほぼ溶けておらず、無事に丸のまま、しかもかなり状態良く標本にすることができました!

本当にみなさんありがとうございました。

一安心。

 

ということで本内容が今後博物学関係の方々の大型の冷凍生物を発送する際の参考になれば幸いです。

(サメ処理し終わって2時間かけてようやく帰ってきてすぐに取り組んだのがこれ笑)