宮崎おさかな紀行

おさかな大好き大学院生のブログ

水っぽさで有名なおさかな、食べてみた(ミズウオ)

海に生息していて、たまに海岸に打ちあがる魚の中でも有名な種類のミズウオ。

水魚と表記されるくらい身が水っぽくて、食べられたもんじゃないと聞くこの魚を数個体頂いたので、小さい個体(といっても80cmくらい)は標本にして、大きい個体は食べることにしました。ちなみに種子島沖の方でマグロ船が獲って、宮崎県南部で水揚げされた個体を冷凍の状態でいただきました。提供していただきありがとうございました。

標本にした個体は魚体だけでの冷凍でしたが、かなりきれいにひれなどが残っていました。ただ、やっぱり生きてる状態も観てみたいですね。SNSで何度か映像を見ましたが、目は光って見える上に、背びれは立派で、歯は恐竜みたいに大きく鋭いので、いつかは新鮮な個体もは見てみたいです。

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冷凍ものにしては状態は良かったものの、いつか新鮮な状態も見たい。

でかい個体は解凍に時間がかかりますが、この魚の水っぽさも考慮して半解凍くらいの状態で解体しました。

身も骨も柔くぶよぶよはしていましたが、臭みは全くなく、水分さえ抜けばおいしいのではないかと思いました。

切り身にしてキッチンペーパー上に並べていきましたが、キッチンペーパーが何枚あっても足りないくらいの水分量。いったん保管して、何度かキッチンペーパー交換しつつ、家に持って帰れば大丈夫だろうと、その時は思っていました。

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時間が経つにつれてどんどん水分が出てくる

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身の断面。ぶよぶよだけど色は美味しそう。

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とまらない水分。

家に帰ってきて、ジップロック内を見ると、少し水が溜まっていました。

異常です(笑)

キッチンペーパーにくるんでいたのに、それすらびしゃびしゃにしていました。

しっかり拭いてからまな板の上に出すと、それでもまだ水が出てきます。

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まだ出るの?

さすがにこの水分量だとできる料理も限られているので、ネットで先人たちの感想などを見ながら「煮付け」にすることにしました。怖いもの見たさで「刺身」も一応作ります。

煮付けの汁は、身から水分が出ることを想定し、水を入れずに作りました。

ある程度温まった汁にミズウオの身を入れると、すぐに縮んで一気に水分が出てきました。

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煮汁に入れた瞬間キュっと縮んだ。

この調子で水分が抜ければ美味しくなるぞと思い、一気にテンションアップ。

煮付け完成までの間に刺身も切りました。切りながら、小骨の多さが気になりましたが、そこまで細かい骨ではなさそうだったので、食べていて気になったら出せばいいと、あえて骨取りはしませんでした(面倒くさかっただけ)。

そして完成したミズウオ料理二品。

煮付けは見た目最高、刺身は.....うん。美味しいかもしれない。

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遠目に見ると美味そう。

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煮付けは大成功の予感。

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なんか湿ってるけど、まあうまいことを祈る。

よし、美味しそうな煮付けから食べよう。

箸を入れようとしたときに、はじき返される感じが。

あれ硬くね?と思い、力を入れて身に箸を刺すと、じょわーっと水が。

何も見なかったことにしてかぶりつきましたが、なんかゴムみたいな食感で硬いし、火は通っているのに水分出てくるし、正直美味しくないです。しかも出てくる水分、ほんとにかすかに魚の生臭さが混ざっていて、噛めば噛むほど気分が悪くなりました。

煮付けでこれなので、刺身も美味しくなかったです。ナタデココのうっすら魚臭がするバージョンですね。

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中から水が。

魚好きとして一度は挑戦できて良かったですが、今回限りで満足しました。

ある程度ゲテモノとか好きな方や、さんざん魚食べてきて、たまには変わり種食べたいという方にのみ、おすすめです(笑)

美味しい魚が食べたい....