時間が経つのが早い。
あっという間に4月も5日ほど過ぎてしまいました。
ここ数日は主に川や淡水域にサンプリング行くことが多かったです。
まずは田んぼの水路で捕まえたドジョウから紹介します。
先日漁師さんの子どもさんたちがドジョウを捕まえてきた場所に行ってみました。
下見だったので網とか持たずに行きましたが、地元の方が網を貸してくれたので一掬いだけしてみました。
すると、なんとも立派なドジョウが採れちゃいました。
採れた時から背中にまだら模様があり、とってもきれいな個体でした。
ドジョウにしてはひげが長く違和感がありましたが、どうやら雄個体で二次性徴(繁殖期の特徴)ではないかと思っています。
背中から見た時に体にくびれもありましたが、これも二次性徴なのかもしれないですね。
そして昨日はドジョウの場所とは違う、田んぼに囲まれた川に来ました。
足場が高いので、水場への降り方を探しているとスッポンが出てきてました。
春ですね~
調査自体は外来の魚探しで来たはずでしたが、中々採れず。深い上に濁っているので、タモ網での攻め方がつかみきれない場所でした。
川に浸かっている植物周りを重点的に攻めましたが、大物はアカミミガメのみ。しかも2匹同時に網に入りました....
最終的には外来種よりか在来の、しかもハゼの仲間で回遊魚(海と川の両方を行き来する魚)が多かったです。
このほかにもハゼは採れましたがここでは割愛。
むしろ、メダカではあるものの、多分誰かが放流した個体が採れたので書きたいと思います。
明らかに違和感のある白さで目立っていた上に、泳ぐのが遅く、簡単に掬えました。
正体が気になりますが、あまりにも腹が減っていたのでご飯を食べに行くことになりました。
こういう時は「不二かつ」一択!
ここは定食を頼むとごはん、キャベツ、みそ汁がお替り自由で、さらに食後にコーヒーが付いてきます!
結構遅くまで開いているお店なのも、僕らにとっては都合がよいです。
今回も満腹になるまで食べました笑
食事後、実験所に帰ってきて標本作業をしました。
気になっていたメダカですが、やはり野生のメダカと違い体が短く、若干奇形に近いような体つきで、鱗の色素もやたら白い粒状になっていました。
観賞用のメダカを誰かが善意で放流したものだとは思いますが、放流は良くないです。
観賞魚等の放流による問題はいろいろと知られるようになってきましたが、メダカでありうるのは遺伝子撹乱でしょうか。
これは、メダカといえども地域によって遺伝子に若干の違いがあり、むやみな放流によって地域の固有性が失われるという問題です。つい最近も、放流メダカに関しては報告がありました(※1)。
メダカやタナゴが好きで、善意で放流する方がいると思いますがやめましょう。
ということで今日はこの辺で。
※1:伊藤・山田.2021.愛知県の水路から得られたヒカリメダカ等の観賞魚メダカ.Ichthy, Natural History of Fishes of Japan 5: 6–10.