宮崎県、今週はずっと晴れが続くみたいです。
梅雨明けしてそうですね。
気を抜いたら一瞬で熱中症になりそうです...
さて、先月末に2本論文が公開されたので紹介します。
まずはヌエハゼというハゼの仲間に関する内容です。
このハゼは東日本の太平洋沿岸に分布していることが知られていました。
ある日、後輩たちと釣りをしていると、後輩の一人がハゼが釣れたと言って持ってきたのがこのヌエハゼでした。
見た瞬間に、これ絶対に宮崎県から知られてない種類だと思い、丁寧に持ち帰って標本にしました。
その後色々調べると、宮崎県中央部の砂浜の魚類調査で記録されていましたが、名前のみの記録だったため、ほかの論文などで引用されておりませんでした。
そのため証拠資料に基づく記録として価値があると思い、報告しました。
執筆の最中知り合いがこのヌエハゼを県央部の砂浜海岸でのルアー釣りでひっかけていた写真をFaceBookの投稿で発見しましたので、その方も共著で投稿しました。
今回初めて魚類学会の和文誌に投稿しましたが、査読の質が高く、おかげさまで投稿時よりも相当丁寧な内容になりました。
査読の方、ありがとうございました。
魚類学会の会員は以下のリンクから読めます。
次に宮崎県南部沿岸の魚類の記録です。
この論文はダイバーさんの撮影した水中写真を基にした報告です。
2005年から2012年の間に収集された写真を研究室の後輩が整理し、出現した種をカウントしたものになります。
同時に、宮崎県北部の魚(門川の魚図鑑掲載種)との生物地理学的な組成の違いも比較しております。
宮崎県の沿岸には海洋生物の分布の境目が存在すると言われてきましたが、定性的な検証により、その境界の存在の有無の議論を行っております。
以下リンクよりぜひ読んでもらいたいですが、写真の画質も高いためダウンロードに時間がかかります。
wi-fi環境でのダウンロードを推奨します。
これから魚集めが楽しい夏がやって来ますが、やるべきこともたくさんあるので、全力で取り組んでいきたいと思います!!
7月末には1つ完成させたい原稿があります。
これまでの論文等へのリンクは以下のWEBサイトよりご覧ください。